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【SALON85】味噌づくりワークショップ開催

Posted on 2023年3月16日

by MADE IN NIIGATA


SALON85(サロン85)は、新潟県の発酵にかかわるプロがあつまり「発酵を楽しむ、これからの食を考える」をテーマに展開する、ライフスタイル型のプロジェクトです。


>SALON85プロジェクトぺージはこちら


無印良品直江津を舞台に、味噌を身近に感じるイベント”味噌づくりワークショップ”を開催。

ワークショップでは、現在SALON85で開発中の新商品「クラフトみそキット」を手元に、たくさんの方にお集まりいただきました。

ワークショップの冒頭は、クラフトみそキットの開発者、百川味噌株式会社の百川さんのやさしく丁寧な口調からスタート。

本来の味噌づくりでは、前日から一晩かけて大豆をしっかりと浸水させ、さらにその大豆を弱火で4~5時間煮るそうですが、この日は限られた時間の中でのワークショップということもあり、百川さんがあらかじめ煮た大豆を準備してくださっていました。

そこから参加者のみなさんは、大豆を付属の袋にいれて一粒一粒ていねいにつぶしていき、つぶし終えたところで塩と米麹、さらには百川味噌こだわりの”種味噌”を袋に投入。

ここから先は、全ての材料が均等に混ざり合うように愛情込めながらひたすらこねる、さらにこねる。

「味噌はね、買うものじゃなくて昔から自分でつくるものなのよ」

と言っていたベテランの方たちもいつの間にか、夢中になってつくってくださいました。

ところでひとつ気づいたんですが、味噌づくりに慣れている方は手の平ではなく、小さなこぶしをつくって小気味よく材料を混ぜているんですね。

色が均等になるまで混ぜ終えたら、空気を抜きながら透明な樽に詰めていく。

百川さんいわく、樽に詰めるコツは丁寧に空気を抜きながら、ギュッギュッと押し込むこと。

空気に触れたところからカビが生えてくるからだそうです。

樽に詰め終えたら、サランラップを”フタ”代わりにして表面が空気に触れることを防ぎます。

あとは、樽のフタを閉めて付属の”帯”に仕込み日として今日の日付を書いたら仕込みは完了!

今日は3月16日、ここから約半年間。

夏をこえて、秋が来る頃には仕込んだ味噌はおいしい食べごろを迎えるはず。

発酵の楽しさは、じっくり時間をかけておいしさが増すのを実感することです。

今回使用した、クラフトみそキットは前日から大豆を浸水させ、大豆を弱火で4~5時間煮込む本来の味噌づくり工程を全て残しています。

時短をするようなサービスを提供するのではなく、あえて本格的な工程とともに味噌づくりを楽しんでほしい。

「これから未来へ残したい”おいしさ”は、便利さだけでなく関わった時間さえ楽しむような本質的なこと。」

この商品には、長年にわたって味噌づくりにたずさわってきた百川さんの深い思いが込められています。

フタに手をかけながら、はやる気持ちは分かるけど、もうちょっと待っててね。

【味噌づくりワークショップメンバーズ】
百川味噌株式会社
山田醸造株式会社
株式会社山本味噌醸造場
株式会社杉田味噌醸造場